【補助金】ここが決まってないと補助金がもらえない!?  申請のために一番重要なポイントとは

 みなさん、こんにちは。「アイデア光る事業法務エキスパート」行政書士の中牟田です。

 現在、「小規模事業者持続化補助金」の申請に必要な2つの計画書(経営計画書、補助事業計画書)のご相談、作成依頼を多くのお客様から頂いています。

 さまざまな業種の事業者様とのヒアリングの中で毎回必ずお話しをしている、補助金申請をする上で最も重要なポイントについて改めてお伝えします。

 ここを明確にしておかないと補助金を貰う(採択される)ことはかなり難しいと思います。

 ここを理解されていない事業者様が実はかなり多くいらっしゃいます。

 まず初めに、「小規模事業者持続化補助金」を国がどういうことを目的として実施しているか、「事業目的」をご存知でしょうか?

この「事業目的」は「小規模事業者持続化補助金」の「公募要項」48ページに書かれています。
(「公募要項」は90ページ以上の文書なので、正直、読み通すの面倒です。)

本補助金事業は、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者の地道な販路開拓等の取り組み(例:新たな市場への参入に向けた売り方の工夫や新たな顧客層の獲得に向けた商品の改良・開発等)や、地道な販路開拓等とあわせて行う業務効率化(生産性向上)の取り組みを支援するため、それに要する経費の一部を補助するものです。

 下線を引いた「販路開拓等」に関する事業者の取り組みを支援するのが、この「小規模事業者持続化補助金」の目的ということになります。

では、「販路開拓等」とはなんでしょうか?

簡単に言えば「売上げを増やす」ということです。

「売上げを増やす」ための方法は次の3つしかありません。

①顧客の数を増やす
②顧客一人当たりの購入金額を増やす
③顧客の購入頻度を増やす

そして

売上げ=「①顧客数」×「②購入金額」×「③購入頻度」

となります。

 「売上げを増やす」には、この①、②、③のどれかを増やす必要があるわけです。
(どれが一つだけでなく、①②③の全部を増やしたいという場合もあるでしょう)

 ということは、「小規模事業者持続化補助金」が目的としている「販路開拓等」(=売上げを増やす)ことを達成するためには、

①顧客の数を増やす
②顧客一人当たりの購入金額を増やす
③顧客の購入頻度を増やす

どれを狙っての取り組みなのかを決め、その取り組み方を計画書において説明をすることが、補助金を獲得する上で最も重要ということになるわけです。

 ただ漠然と「売上げを増やしたい。だから、WEBサイトを作る、チラシを作る」と言うのでは、計画の具体性に欠け、審査の加点もあまり期待できず、採択の可能性も低くなってしまう場合があると思われます。

 狙う目的(①、②、③)をまず最初に決定し、その目的を達成するために、自社にとって有効な手段は何か考えて、事業計画を練っていくことになります。

 狙い所が曖昧まま計画を考えても、それは土台や柱がグラグな状態で建物をつくるようなものだと言えるでしょう。

 これから「小規模事業者持続化補助金」の申請をお考えの方は、上記の①、②、③のどれを狙うのかをまず最初に決定されることをおすすめします。