みなさん、こんにちは。千葉県鎌ケ谷市の「行政書士なかむた法務事務所」代表の中牟田です。
平成29年度の補正予算案が閣議決定し、中小企業向けの各種補助金(ものづくり補助金、少雨規模事業者向けの持続化補助金、IT導入補助金)の補正予算が組まれたことを以前お知らせしました。
公募スケジュールなど具体的なことが判明したらまたお知らせいたします。
補助金を申し込む前に、まず「補助金」についての基礎的なことを知っておきましょう。
■補助金と助成金の違い
「補助金」と「助成金」は、まずどちらも国や地方公共団体(都道府県、市区町村)から支給(交付)されるお金で、原則返済する義務はありません。支給してもらうためには申請が必要で審査が行われます。
(※国や地方公共団体が補助金を支給することを「補助金を交付する」といいます。)
「助成金」は必要な条件(要件)を満たせばお金がもらえる可能性が高いです。厚生労働省が所管しているさまざまな助成金は、要件を満たした上で所定の様式に従って申請を行うことで原則交付されます。
これに対して「補助金」は予算規模や採択件数があらかじめ決まっているものが多く、申請をしても必ずしも補助金がもらえるわけではありません。
補助金の場合、一般的に公募期間が設けられていて、この期間内に所定を書類を揃えて申請しなければなりません。また、ほとんどの補助金において、補助金を交付するかどうかの書類審査が行われます。
つまり、なぜ補助金を必要とするのか、提出する書類においてその妥当性や必要性をアピールすることができないと、申請しても採択されず補助金はもらえないということになってしまいます。
したがって、補助金を獲得できるかどうかは、申請書類の内容、まとめ方で決まってしまうと言えるでしょう。
■名称に注意
「補助金」と「助成金」の基本的な違いについて述べましたが、実はこの二つの言葉は厳密に使い分けられてはいません。
例えば、千葉県(千葉県産業振興センター)が所管する「ちば中小企業元気づくり基金」による各種の補助制度は、内容的には補助金と考えられるものの、名称は助成金となっています。
助成金となっているので所定の要件さえ満たせば交付が受けられると判断してしまうと、実は審査によってふるいにかけられる制度だった、ということにもなりかねません。
実施機関によって名称の使い方が異なる場合がありますので、公表される募集要項の中身を確認し理解したうえで活用することが大切です。